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 日本列島の太平洋側を流れる黒潮のエネルギーを電気に変える、海流発電の実用化に向けた1年間の実証試験が今秋から始まる。海流発電は季節や時間帯による変動が少なくベースロード電源として期待される一方、発電に適した設置場所が限られたり、海中の発電装置を保守管理するのに手間がかかったりする。実用化には、発電コストをいかに下げられるかが課題だ。

 7月下旬、横浜市にある重工大手IHIの事業所で、1年間という世界初の長期実証試験に挑む海流発電の装置が公開された。

 名前は「かいりゅう」。三つの円筒をつなぎ合わせた形で、全長と全幅は約20メートル、高さ約6メートル。海中に沈められ、海底の重りとロープでつながって水深約30~50メートルを漂う。両側の円筒についている直径11メートルのグラスファイバー製のプロペラが海流を受け、発電機を動かす。最大出力は約100キロワットだ。

 実証試験は、年間を通して黒潮…

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