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 南米ブラジルでアマゾンの熱帯雨林が、今年に入り急速に失われている。農地拡大のための火災や違法伐採が原因とされる。環境保護より開発を優先するボルソナーロ政権になり、監視が弱まった影響も指摘される。地球規模の気候変動への影響を指摘する声もある。

 南米最大の都市ブラジル・サンパウロで19日午後3時ごろ、上空一面を黒い雲が覆い、夜のように真っ暗になった。国立気象観測所によると、2千キロメートル近く離れたアマゾンや隣国ボリビアなどの森林火災の煙が流れ、寒冷前線とぶつかって生じた現象だという。

 米航空宇宙局(NASA)は21日、アマゾンでの火災の衛星写真を公開。「ブラジルでは森林火災の季節だが、記録的な数字だ」とツイートした。

 衛星で監視するブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、今年1月以降のアマゾンでの森林火災件数は3万9千件を超え、昨年の同時期よりも78%増えた。焼失面積も前年同期より79%増えて1万8629平方キロメートルに上る。福岡、佐賀、長崎、熊本各県の合計面積とほぼ同じ広さが焼けた。

監視役の権限を縮小

 ブラジルでは例年、7~10月上旬は乾期で森林火災が増える。雷などで自然発火することもあるが、今年は別の要因が指摘されている。農場や牧場などの造成目的に火をつけるケースだ。

 また、違法伐採も横行しているとされ、INPEによると、今年1~7月に伐採で失われたアマゾンの森林面積は計約4698平方キロ。昨年1年間で伐採された面積の95%に相当する。

 乱開発を助長していると指摘されるのが、奔放な発言などで「ブラジルのトランプ」とも呼ばれるボルソナーロ大統領の姿勢だ。以前から「何の役にも立っていないアマゾンは外国に売り払えばいい」などと発言。今年1月の大統領就任後は、自然環境や先住民のために保護されてきたアマゾンの開発に道を開く姿勢を示した。

 政権はINPEとともにアマゾ…

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