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 世界遺産の元興寺(奈良市)で23日、年中行事の「地蔵会(じぞうえ)」が始まった。法要のほか、寺に出没したと伝わる鬼「元興神(がごぜ)」を描いた掛け軸の奉納式があった。境内には屋台が出て、大勢の人でにぎわった。24日まで。

 掛け軸は縦約130センチ、横約60センチ。鬼の字をかたどった枠にあわせ、白い頭巾をかぶった元興神の姿が表現されている。妖怪をモチーフにした書画を発表している妖怪書家逢香(おうか)さん(25)が「令和の元興神」として描いた。寺からの依頼を受け、約2カ月で制作したという。辻村泰善住職は「新しい令和の元興神を奉納していただいた。今後はこのイメージを広めていきたい」と話した。

 掛け軸は31日まで本堂で展示予定。その後の活用は検討中という。県内外の僧侶や文化人らが絵を描いた恒例の行灯(あんどん)約150点も31日まで本堂で飾られる。問い合わせは元興寺(0742・23・1377)。(根本晃)