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 アートの歴史を振り返ると、新たな技術(テクノロジー)の登場が新たな美術表現を可能にし、人々の美意識の移り変わりにも影響を与えてきた。美は脳にとっての「ご褒美」だという。脳に働きかけるテクノロジーが進化した未来、アートのあり方や、私たちの美意識はどうなるのか。

 宮城県石巻市で開催中の芸術祭「リボーンアート・フェスティバル」に、風変わりな作品が登場した。暗闇の中、鳴り響く電子音に合わせて、グニャグニャとした捉えどころのない物体がコマ送りのアニメーションのように映し出される。音が切り替わると、物体の色や形は、全く別のものへと変化する。

 Perfumeのライブ演出の技術サポートなどで知られるメディアアーティストの真鍋大度(だいと)さん(43)が、神谷之康(かみたにゆきやす)教授の研究室(京都大学大学院情報学研究科)と協働して出展した作品だ。神谷さんは、頭の中に思い描いたことを脳の反応から解読する研究に取り組んでいる。この作品では、音を聞いたときの脳内のイメージを脳の反応をもとに推測した。いわば、聴覚を視覚に変換したアート作品といえる。

 神谷さんの研究では、被験者に千~2千枚のさまざまな画像を見てもらい、機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)で記録することを繰り返す。脳活動の反応から、どんなイメージを脳内に描いているかを推測できるという。睡眠中の脳の活動を調べて夢の内容を推測する研究も進めており、精度が高まれば、夢の内容を正確に再現できるかもしれない。

 脳の中を具現化する技術。真鍋…

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