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 津波がいつ、どのくらいの高さで襲ってくるかをリアルタイムで予測する研究が進んでいる。沖合の変化を海底観測網などでいち早くとらえ、浸水範囲まではじき出すシステムもある。精度が上がれば、防災に役立てられるかもしれない。

 千葉県が17メートルの津波に襲われたとされる1677(延宝(えんぽう)5)年の「延宝房総沖地震」。いま起きれば、発生10分後には九十九里浜へ押し寄せた津波が川を5キロ遡上(そじょう)し、河口近くの浸水深は約10メートルに達する――。

 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の近貞直孝主任研究員のチームが開発した津波予測システムは、浸水の範囲や深さを詳しく描いた東日本沿岸の被害予測図を、地震発生後すぐにはじき出すことができる。

 予測を支えるのは、北海道沖から房総沖の海底に延びる「日本海溝海底地震津波観測網(S(エス)―net(ネット))」。日本海溝の周辺150カ所に設置された水圧計が、津波が押し寄せるときの水圧の変化をリアルタイムでとらえる。

 近貞さんらはコンピューター上…

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