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 南海電鉄は11月初頭の開業を目指し、高野線の九度山駅(和歌山県九度山町)に「おにぎりスタンド」、高野下駅(同)に「駅舎ホテル」を整備すると発表した。

 発表によると、同社はインバウンド需要のさらなる獲得や訪れるべき場所の創出に向けた各種の取り組みを進めているという。今回は高野山への参詣(さんけい)道やトレッキングルートを歩いてもらうという高野山観光の新たな楽しみ方・過ごし方を提案することで、新たな来訪客の増加と回遊性向上に取り組む。

 九度山駅と高野下駅は古民家再生などをする会社との協働で、すでに改修に取りかかっている。九度山駅の「おにぎりスタンド」には、「かまど」を設置し、かまどで炊いたおにぎりなどを提供する。高野下駅は大正建築の近代化産業遺産である駅舎をリノベーションして、「駅舎ホテル」(2部屋)を整備する。

 同社によると、九度山は世界遺産に登録されている「町石道」の起点となる場所で、高野下駅周辺の椎出地域は、かつて高野参りの宿場町として栄え、参詣道の「槇尾(まきお)道」がある場所という。九度山駅と高野下駅に整備する施設を拠点として、参詣道やトレッキングルートを歩いてもらうという高野山の旅を提案し、高野山麓(さんろく)エリアへの来訪客の増加に取り組むという。(鈴木芳美)