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 サンマが不漁のため、岩手県大船渡市で毎年開催されているイベントに、初サンマが提供できない事態となっている。今年で7回目の開催だが、生サンマが提供できないのは初めて。

 イベントは25日に同市赤崎町の下蛸ノ浦漁港広場で開かれる「初さんま・うに・アワビ・帆立・かき・ホヤ・わかめ祭」。復興支援への恩返しをしようと2013年から続いている。

 今年も水揚げされたばかりの8888匹の初サンマを大船渡市の「さんま焼き師」が焼き、無料で振る舞われる予定だった。代わりに昨年捕れた冷凍サンマを炭火で焼いて無料提供する。カキやホタテなどの販売は予定通り行われる。

 大型船のサンマ漁は20日から始まっているが大船渡港への水揚げはまだない。実行委員会会長で鎌田水産の鎌田和昭会長は「不漁だからどうしようもない。細い生サンマよりも、脂の乗った冷凍サンマの方が喜んでもらえる」と話す。

 大船渡には例年、イベント開催前の8月後半にサンマが初水揚げされてきた。イベントを後援する大船渡市の戸田公明市長は「苦しい判断だったと思う。今回の事態を教訓として次回以降(の開催時期)に生かしてほしい」と話した。(大久保泰)