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 ロシアのモスクワで開かれている国際軍楽祭「スパスカヤ・バシニャ(塔)」に、日本の自衛隊が初めて参加している。和太鼓や竜笛などを使って日本らしさを強調した演出で、世界各国の軍楽隊と演奏の腕前を競い合っている。

 同音楽祭は2007年からほぼ毎年開かれており、今年で12回目。自衛隊の参加は、5月に東京で開かれた日ロの外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)で、日ロの関係強化や防衛交流の促進の一環として合意、実現した。自衛隊のほか、ロシアや中国、北朝鮮、イタリアなど10カ国以上の軍楽隊や楽団がモスクワ市中心部の赤の広場などで演奏する。

 今年は8月23日~9月1日の日程で、陸上自衛隊中央音楽隊の隊員50人は連日、浮世絵をイメージした吹奏楽曲「写楽」や、着物姿の自衛官歌手によるロシア民謡の独唱などで会場をわかせている。

 開幕前の21日にメディアの取材に応じた音楽隊隊長の樋口孝博1等陸佐は、「楽器を持っているだけで国境も言葉の壁もなくなる。私たちの活動、演奏で日ロや世界の交流が深まれば」と話した。(モスクワ=石橋亮介)