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 韓国海軍は25日、日韓が領有権を争う島根県の竹島(韓国名・独島)を含む日本海の島々の防衛を目的とする軍事訓練を同日朝から始めたと明らかにした。同様の訓練は昨年は6月と12月に実施され、今年も6月ごろに予定していたが、日韓関係への影響を考慮して先送りされていた。日本政府は抗議し、中止を求めた。

 訓練は「東海(日本海の韓国名)領土守護訓練」と称し、26日まで、海軍や海洋警察の艦艇のほか、海・空軍の航空機や陸軍、海兵隊の兵力も動員して行う。

 韓国メディアは「訓練規模は例年より大きくなった」とする軍関係者の話を伝えている。

 先送りされていた訓練は、今月2日に日本政府が輸出手続きを簡略化できる輸出優遇国のリストから韓国を外す閣議決定をしたことを受け、あらためて実施が検討されていた。日本政府が28日に輸出優遇国から韓国を除外する政令を施行する方針であることを踏まえ、対抗カードとして実施時期を決めたとの見方も出ている。

 日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は25日午前、在日韓国大使館の金敬翰(キムギョンハン)次席公使に電話で抗議した。「竹島は歴史的事実に照らしても、国際法上も明らかに日本固有の領土だ」と強調。軍事訓練は「到底受け入れられず、極めて遺憾だ」として強く中止を求めた。ソウルの日本大使館からも韓国外交省へ同様に抗議した。(武田肇=ソウル、鬼原民幸)