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 2017年11月に石川県立金沢西高野球部1年の男子生徒が川に落ちたボールを拾おうとして転落し死亡した事故で、転落防止の注意義務を怠ったとして業務上過失致死の疑いで書類送検された野球部の監督ら3人について、金沢地検は不起訴処分にしたと26日に発表した。処分は22日付で、「十分な証拠が得られなかった」としている。

 事故は同年11月5日に起きた。練習試合で、外野ネットを越えて新大徳川に落ちたボールを拾おうと、松平航汰さんが川岸の柵を乗り越え、足を滑らせて転落。2日後に亡くなった。父の忠雄さん(48)が18年8月に監督、当時の部長と副部長の処罰を求める告訴状を出した。

 忠雄さんは「第三者的な判断を仰ぎたくて告訴したが、あっさり不起訴になり残念です」と話した。検察審査会への申し立てや民事訴訟を検討するという。

 事故を受け、県教育委員会は、センター方向の外野ネットを高くし、事故当時はなかったレフト方向にも新設している。同校の山越善耀(よしあき)校長は「二度と事故を起こさないよう指導を徹底したい」と話した。(木佐貫将司)