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 岐阜県の中学生たちが、地元の渓流でヒダサンショウウオの産卵の様子の撮影に成功した。水が流れている場所の石の下に卵を産むため、現地での撮影が難しく、水槽内で現地の状況を再現した。成果をまとめた論文が、日本爬虫(はちゅう)両棲(りょうせい)類学会の和文誌に載った。

 ヒダサンショウウオは、中部地方から中国地方の山地に分布する固有種。成長すると10センチ前後になる。

 岐阜県山県市立高富中学校生物部のメンバーは、2014年度から市内の川の上流でヒダサンショウウオの観察を本格的に開始。卵を産み付ける石の代わりにれんがを斜めに置くなどし、現地の川の環境に近づけた。ガラス張りの水槽を冷蔵庫に入れ、捕獲したメスとオスの個体を入れた。水温を約10度にするとメスが産卵したという。

 17年に3個体、18年に2個体の産卵の撮影に成功した。映像には、れんがの下で仰向けの状態のメスから、オスが卵を引き出す様子などが映っていた。

 すでに4人のメンバーたちは同中学校を卒業した。指導した理科教員で顧問だった福田英治さん(62)は「生徒たちのがんばりで、こうして記録に残すことができた」と喜んでいる。

 和文誌の編集幹事を務める一般財団法人自然環境研究センターの戸田光彦・主席研究員(動物生態学)は「産卵は厳冬期に渓流の岩の下でなされるため、野外での観察はほぼ不可能。この研究では、工夫を重ねて水槽内で産卵行動を解き明かした。貴重な成果だ」と話した。

「撮影できたら世界初」に発奮

 中学生の部員たちを奮起させたのは、岐阜県内の水族館の研究者の一言だった。「撮影できたら世界初だよ」

 岐阜県山県市立高富中学校生物…

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