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 16年ぶりに新顔同士が対決した埼玉県知事選は25日投開票され、上田清司知事や立憲民主党などの県組織の支援を受けた元参院議員大野元裕氏(55)が初当選を果たした。自民、公明が推薦したスポーツライター青島健太氏(61)ら4人を破り、事実上の与野党対決を制した。投票率は32・31%(前回26・63%)。

 元国民民主党の大野氏は防衛大臣政務官を務め、中東情勢専門家として危機管理にも携わった政治経験をアピール。公休を取って県内を一緒に回るなど全面的に支援を続けた上田知事の影響力もあり、課題の知名度を上げていった。「上田県政の継承と発展」を掲げ、4期16年で財政再建などに取り組んだ上田知事の実績を示して「上田県政を後戻りさせてはいけない」と訴えた。

 元プロ野球選手の青島氏は高い知名度があり、選挙戦を優位に進めているとみられていたが、大野氏の猛追を振り切ることができなかった。告示前から自民党の二階俊博幹事長と岸田文雄政調会長が応援に入り、告示後も閣僚や党幹部が連日訪れた。菅義偉官房長官は告示前と告示後の2度にわたって県内入り。千葉県の森田健作知事ら他県の知事も応援に駆けつけるなど、組織戦を展開した。