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 三陸鉄道の利用者が26日、5千万人を突破した。東日本大震災による鉄路の寸断や沿線人口が減少する中、今年3月のリアス線開業が追い風になり、開業36年目で達成した。

 5千万人目の乗客となったのは、岩手県山田町の高校3年生の佐々木梓さん(18)と福士遥奈さん(18)。陸中山田駅からリアス線に乗り、宮古駅で記念品を受け取った。佐々木さんは「リアス線ができて朝の通学も便利になった」。福士さんは「5千万人目の乗客になれてうれしい。ラグビーのワールドカップもあるので多くの人に三陸の魅力を知ってほしい」と笑顔で話した。

 三鉄は1984年4月に開業し、初年度の乗客は268万人に達した。しかし、沿線住民の減少で利用者は減り、2010年度は85万人に落ち込んだ。震災からの全線復旧に3年かかり、利用者が4千万人から5千万人に達するのに14年かかった。

 それでも3月23日にリアス線が開業すると乗客は急増。4~6月の乗客は計29万3千人で、前年の北リアス線、南リアス線の合計の2倍余りに増えた。中村一郎社長は「南北が1本でつながったことで夏休みの利用も増えた。より多くの人に利用してもらいたい」と期待を込めた。(大久保泰)