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 沖縄県糸満市で16日、橋から飛び降りようとしていた60代の女性に、地元の男子中学生2人が声をかけ、思いとどまらせた。2人は26日、警察から感謝状を贈られた。連係が生きたお手柄に「自分一人だけだったら、動けていなかったかもしれない」と話した。

 女性を救ったのは、糸満市立糸満中学校3年、具志川楓碧(ふうあ)さん(14)と上原琉唯(るい)さん(15)。

 今月16日午後4時ごろ、市内のファストフード店で受験勉強を終えた2人は、帰り道の橋で川をのぞき込む女性を見つけた。女性は欄干に足を掛けて身を乗り出していた。一度は通り過ぎたが、心配になり、「大丈夫ですか」と声をかけて女性を下ろした。

 しかし女性は表情が暗く無言のままで、手は震えていた。「おばあが自殺しようとしている」。具志川さんが糸満署に電話し、駆けつけた警察官を迎えに走った。その間、上原さんはふらふらと歩き出そうとする女性に付き添い続けた。同じハンドボール部に所属していた2人の息の合った連係で、女性は無事、警察官に保護された。

 「命を守るために行動できてよかった」

 2人は贈呈式で終始緊張した面持ちだったが、最後に笑顔を見せた。(藤原慎一)