【動画】インドネシアの首都移転先 東カリマンタン州に=野上英文撮影
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 インドネシアの首都移転計画で、ジョコ大統領は26日、同国中部カリマンタン(ボルネオ島)の東カリマンタン州を移転先に選んだと発表した。一極集中の是正が狙いで、「ジャカルタの負担は重すぎ、移転は急を要する」と訴えた。

 「計画はスカルノ初代大統領の時代からある。独立から74年たった大国が、いまだに自分たちの首都を決定、設計できないでいる」

 ジョコ氏は、会見冒頭にこう切り出した。2020年から開発を始め、任期最後となる24年に移転を開始させる計画で、歴代大統領がなしえなかった「レガシー(遺産)作り」への熱意がにじむ。

 今の首都ジャカルタは、オランダ支配の時代から長らく国の中心で、開発の偏りや人口過密による渋滞、大気汚染が深刻。ジョコ氏は「解決は待ったなしだ」と移転の必要性を説いた。

 計画では、州都サマリンダと港湾都市バリクパパンの2大都市の間に位置し、スハルト元大統領が訪問したことが名前の由来になった通称「スハルトの丘」を中心に18万ヘクタールで開発する。

 選定理由を、ジョコ氏は「洪水や地震、津波、火山噴火などの災害リスクを最小限に抑え、インドネシアの中心に位置する戦略的な場所」と説明。さらに、2大都市に近い▽多くのインフラが整備済み▽大半の土地が政府所有で開発しやすい――ことを挙げた。

 同州は、石油や石炭などの輸出…

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