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 茨城県取手市の藤井信吾市長と職員が2016年に京都・祇園の高級料亭で利害関係者と会食していた問題をめぐり、市は26日、職員の倫理規定を定めた条例案を発表した。9月2日開会の市議会に提案する。県内では9市町村が内部で作った倫理規定を設けているが、条例化は初の試みだという。

 この日の会見で、藤井市長は自らの責任は触れず、「職員が順守すべきことを改めて守っていくことに尽きる」と述べた。

 市によると、条例案は一般職員の職務について市民の疑惑や不信を招く行為の防止が目的。職員が守るべき倫理原則と、利害関係者からの贈与などの禁止を盛り込んだ「職員倫理規則」を設ける。10月1日施行予定。市は規則の中で、1万円を超える飲食は倫理監督者(各部長級職員など)への届け出制にする予定で、違反すれば懲戒処分の対象になるという。

 藤井市長は2016年、利害関係者と市職員3人の5人で高級料亭で会食。1人1万5千円ずつ集めてこの関係者に渡したというが、領収書は確認されていない。市長は昨年12月の市議会で、「適切な対価を払った懇親会」とする一方、「私と職員の行動が非常に不適切だったと反省している」と謝罪。市議会は職員倫理条例制定を求める決議案を全会一致で可決していた。(佐藤清孝)