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 静岡市葵区葵町のわさび漬けの老舗「野桜本店」が今月末で閉店する。原料の値上がりなどを受け、6代目の野桜行宏さん(46)が苦渋の決断をした。合成添加物は一切使わず、爽やかな辛さで長年愛されてきた同店のわさび漬け。「あの味を忘れまい」と、今も朝から多くのファンが店を訪れている。

 「ほかの店とはひと味違う。もう食べられなくなるのは本当に寂しい」。同店に半世紀通っているという望月瑠美子さん(78)が別れを惜しんだ。

 創業161年の同店の歴史は、江戸末期の1858(安政5)年、初代の野桜長蔵さんが今の葵区内に店を開いたことに始まる。1945年には、太平洋戦争の静岡空襲で周囲が焼け野原に。店も甚大な被害を受け、器材などはほとんどが燃えた。戦後、行宏さんの祖父である4代目の鏗一さんが一から再建し、再び営業を始めた。

 行宏さんが店を継いだのは2010年。父で5代目の雅敏さんが、病気で突然倒れたためだった。以後、妻の和加子さん(48)ら従業員7人と一緒にわさび漬け作りを続けた。「わさび根をふんだんに使っているのが特徴」(行宏さん)といい、熟成期間にもこだわった自慢の味だ。

 だが、原料となるわさびが高騰…

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