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 仏南西部ビアリッツで開かれている主要7カ国首脳会議(G7サミット)が、3日間の日程を終えて閉幕した。多国間の枠組みに否定的な米トランプ大統領の言動に振り回され、存在感低下を印象づけた今会合。40年以上にわたり国際秩序を形づくってきたG7は岐路にさしかかっている。

 フランスのマクロン大統領は最終日の26日、議長国会見に米国のトランプ大統領と臨み、「我々の議論によって、団結して前向きなメッセージを生むことができた」とサミットの成果を誇った。

 マクロン氏の最大の懸案は、サミットの理念の国際協調の対極である「米国第一主義」を掲げるトランプ氏をどう御するかだった。昨年のカナダでのサミットでトランプ氏は首脳宣言を不承認。イラン核合意を一方的に離脱した。米中の陰で存在感が薄くなった欧州にとってはマクロン氏が掲げる「多国間主義」を訴える好機でもあった。

 最大の難関は、イラン情勢だった。24日にトランプ氏がビアリッツ入りすると、マクロン氏は真っ先にトランプ氏と昼食して2時間会談。この場で、イランのザリフ外相をビアリッツに招くことへの了解を取り付けた。中国に向かう予定だったザリフ氏も応え、25日、急きょビアリッツ入り。ルドリアン仏外相にマクロン氏も加わり、前日のサミットの議論を伝えながら、米国とイランの対話の可能性を探ったとみられる。

 トランプ氏はザリフ氏とは「時期尚早」として会わず、進展をアピールするには至らなかったが、26日の記者会見で、イランのロハニ大統領と会談する可能性を問われ、「私は(ロハニ師を)知らないが、彼は素晴らしい交渉者だと思う。彼らは素晴らしい人々だが、核兵器は持てない」と応じ、批判一辺倒の姿勢からは変化を見せた。

 ただ、26日には環境が議題のセッションを二国間会談のために欠席。欧州の反対を知りながら、来年、米国で開催するG7サミットにロシアを招待する可能性まで示唆しており、欧米間のずれは残った。(ビアリッツ=疋田多揚、渡辺丘)

■G7最大…

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