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 ひきこもり問題について正しい理解をしてもらおうと鳥取県倉吉市駄経寺町の倉吉交流プラザで、「ひきこもり問題を考えるフォーラムin鳥取」が開かれた。専門家の話や、ひきこもり経験のある当事者らの言葉に、当初の定員150人を超える200人近くの参加者が耳を傾けた。

 フォーラムは27日に開催。新潟青陵大の斎藤まさ子教授(精神看護)の講演「ひきこもりの正しい理解と支援」では、家族が心理的に安定することや家の中に本人の居場所を作ってやることの大切さを説明。「焦る気持ちがあるかもしれないが、批判的な言葉は絶対にダメ。回復には段階がある。長期的に見守り、必要な時に手を差し伸べてあげて」と話した。

 また、県内の現状やひきこもり支援の取り組みを紹介。当事者の話では、12年間ひきこもった30代の男性がとっとりひきこもり生活支援センターの就労支援を通じて「一歩ずつ進むことができた」。大学時代に2年間家から出られなかったという40代の女性は「当時はいなくなりたいと思っていたが、今の自分にとってあの日々は無駄じゃなかった。干渉しすぎず無関心でもない両親の距離感がありがたかった」と語りかけた。

 県の調査によると、県内のひきこもり状態にある人の数は昨年12月時点で685人。支援センターへの相談件数も年々、増加傾向にあるという。(矢田文)