【動画】メダル量産願い、作られた新作花火「2020プレミアム」=小川崇撮影
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 暗闇に輝く3色の火柱は、金・銀・銅――。噴出型花火の象徴とされる「ドラゴン」シリーズを製造してきた愛知県の花火メーカーが、2020年東京五輪に向けた新製品を出した。「メダルをたくさん取ってほしい」との製造者の願いが込められている。

 同県岡崎市のメーカー太田煙火製造所が手がけた新製品は噴出花火「2020プレミアム」。地面に置いて着火する仕組みだ。20秒間に銅、銀、金の順番に火柱が約2メートル超あがる。同社の太田恒司社長(59)は「公式グッズなどで盛り上がっている今、花火でもと思った」と説明した。

 太田煙火製造所は1928年に創業した。49年には、のちに噴出花火の定番となる「ドラゴン」を発売。太田社長によると、80年代のピーク時で1日3万個近く生産した。全国各地の花火店や駄菓子屋などに並んだといい、「噴出花火といえばドラゴンというイメージがついたのではないか」と推測する。名前の由来は、徳川家康生誕時に岡崎城で竜が昇天したとされる言い伝えが有力だという。

 新製品の2020プレミアムは、基本的にドラゴンの製法と同じだ。金銀銅の色を出すために、チタン合金やアルミニウム、マグナリウムといった原料が火薬に含まれている。パッケージは東京五輪とはあえて触れずに、機運を高めたいという。花火市場は安価な中国産が主流になったが、紙筒も含めて純国産にこだわる。

 全国の一部の量販店や花火店で販売している。税抜きで300円。(小川崇)