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 狭い部屋にあふれる荷物を何とかしたい――。そんな時の強い味方が「トランクルーム」と呼ばれる収納サービスだ。月額数千円から借りられるもので、ここ数年で増えているという。なぜだろう?

 トランクルーム「収納ピット」を展開するアンビシャス(大阪市)は、この夏に20店舗近くを開設し、関西では最多となる計280店舗を誇る。「関西だけで1千店はいける。年間100店舗は増やしたい」と営業本部長の清水昭安さんは意気込む。

 人気となっている要因の一つが「都市化」だ。共働き世帯の増加などで、近郊の一軒家から都市部のマンションへ引っ越す世帯が増加。引っ越しによって物置や収納スペースも少なくなる。このため、キャンプ用品やスキー板など、使うシーズンが限られるものをトランクルームで保管。ロードバイクの駐輪場代わりとして利用するケースも目立つという。近年は、企業が交通の便のいい都市部にオフィスを移す傾向にあり、書類や会議室の備品を収納する目的で使うことも増えている。収納ピットでは、利用者の約4割が企業だという。

 収納スペースを提供する物件の持ち主としても、悪い話ではない。「物を保管するだけのトランクルームは、駅から遠く、騒音や窓なしの悪条件でも問題がない」(清水さん)からだ。

 矢野経済研究所によると、トランクルームなどの収納サービスの国内市場規模は2018年度が743億3千万円になる見込み。20年には829億3千万円と右肩上がりで伸び、都市部だけでなく地方でもニーズが出てくると予測する。京都府福知山市で2017年度にトランクルームの拠点をつくった三恵観光は、9月に二つ目の拠点を開き、サービスを広げる計画だ。(西尾邦明)

 アンビシャスの「収納ピット」は、オフィスビルのワンフロアを間仕切りした「屋内トランク」と、輸送用のコンテナを活用した「屋外コンテナ」がある。屋内トランクは0.3畳で月額税抜き2800円から、屋外コンテナは0.7畳で同4320円から、それぞれ利用できる。(知っとこ!DATA)