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 日本政府による韓国の輸出優遇国(ホワイト国)からの除外で、日韓の対立がさらに深刻になる可能性が出てきた。すでに韓国では観光や消費面で「日本離れ」が広がっており、日本の製造業は煩雑となる輸出手続きへの対応を迫られる。両政府が歩み寄りの姿勢を見せない中、民間の経済活動では両国が共に傷つく不毛な事態が現実となりつつある。

 観光地には、日韓関係悪化の逆風が強烈に吹く。

 韓国に近い九州は深刻だ。博多港(福岡市)と韓国・釜山を片道3時間で結ぶJR九州の高速船「ビートル」は、お盆期間の10日間で韓国人の利用者が前年より7割も減った。担当者は「8月以降はこれまでよりもさらに落ち込むかもしれない」と危惧する。

 27日午後、釜山港への出港を待つ韓国人の女性(21)は、旅行を中止すべきかどうか悩んだという。「日本がひどいことをしているのになんで行くのか」と驚く友人もいたという。

 釜山に1カ月の短期留学に行っていたという大学生の増元希映(きえ)さん(20)は、「韓国人はみんな優しくて嫌なことは全くなかった」。しかし、旅行を兼ねて日本から会いに来てくれるはずだった友人数人が親に反対されて中止したという。「早く関係がよくなってほしい」と話した。

 別府温泉や湯布院など韓国人にも人気が高い温泉地がある大分県の旅館ホテル生活衛生同業組合の堀精治専務理事によると、8、9月の韓国人客の予約が、春ごろに比べて5~6割減ったホテルもあるという。「関係悪化が長引けば、さらに落ち込む可能性がある」と不安視する。

 韓国からの旅行客に人気が高い北海道。小樽市の人気観光スポット、小樽運河の近くにある堺町通り商店街では、8月に入り、韓国人客が前年に比べて3割以上も減った。商店街振興組合の事務局長で、昆布店を経営する簑谷(みのや)和臣社長(49)は「こんな状況でも来てくれる韓国人客を、これまで通り歓迎したい。早く元通りになってほしい」と話す。

 札幌市の繁華街にあるかに料理店「札幌かに本家すすきの店」でも7月以降、団体客の新規の予約がぱたりと止まった。10月分の予約では、1600人分がキャンセルで吹き飛んだ。

 北海道によると、道内と韓国を結ぶ航空路線は10月1日には週40往復と、8月1日と比べてほぼ3分の1まで減る見通しだ。

 大阪・ミナミの老舗カレー店でも、客の約4割を占めていた韓国人客が、最近は3分の1ほどにまで減ったという。経営者の吉田清純(せいじゅん)さん(71)は「うちは韓国の人の売り上げがあってなんぼ。かなりこたえている」と嘆く。

 日本政府観光局によると、訪日韓国人客は7月、7・6%減の56万1700人だった。昨年、韓国からの訪日客数は全体の4分の1を占め、総消費額は約5900億円にも及ぶ。韓国の航空大手やLCCは相次いで日本路線の縮小や運休を打ち出しており、影響は長引きそうだ。

 韓国では日本製品の「不買運動…

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