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 国際博物館会議(ICOM〈アイコム〉)の世界大会が9月1日から、国内で初めて京都で開かれている。世界各地から約4千人の専門家が集まり、博物館の在り方や社会貢献などをめぐって議論する見通しだ。国内外の博物館で進められている新たな取り組みや課題を探った。

3Dプリンターで制作

 日本の仏教聖地の一つ、和歌山県高野町の高野山。その西側中腹にある花坂観音堂には、平安時代の「阿弥陀如来座像(あみだにょらいざぞう)」のレプリカが安置されている。

 実物は、車で約40分離れた和歌山市の県立博物館の収蔵庫に保管されている。観音堂のある花坂地区の元区長、上田静可(しずか)さん(72)は「実物が離れている寂しさはあるが、大切な仏像を後世に継承できる。安心して拝めます」と話す。

 レプリカは「お身代わり仏像」と呼ばれる。実物と同じ高さ約40センチ、幅約30センチ。プラスチック製だ。県立和歌山工業高校の生徒らが授業の一環として実物を3Dスキャナーで計測し、3Dプリンターで制作。さらに和歌山大学で美術教育を学ぶ学生がアクリル絵の具で着色した。

 花坂地区は65歳以上の高齢化率が4割を超え、観音堂を管理する担い手が減り、ほかの仏像が盗まれる事件も起きていた。上田さんらは2015年に県立博物館に相談し、同館が12年度から進めてきたお身代わり仏像のプロジェクトに参加。お身代わり仏像は17年2月に奉納された。

 仏像に限らず、貴重な文化財の…

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