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 厳しい暑さが続いた夏、奈良市では今年も大量のシカが1カ所に集まる「鹿だまり」がよく見られた。奈良国立博物館新館前の換気口近くでは、100頭以上のシカが身を寄せ、うとうと。観光客たちは足を止め、カメラを向けていた。

 同館情報サービス室長の岩井共二さん(50)によると、鹿だまりは夏の午後6~7時がピークで、9月に入ると見られなくなってくる。換気口からは館内の空気が出てくるが、冷たい空気ではないため、岩井さんは「何を目的に集まっているのか全く分からない」と話す。佐藤宏明・奈良女子大准教授(生態系生物学)も「(集まる理由は)まったくわからない」。

 観光で訪れた大阪府豊能町の大学生、横田凌さん(22)は「1カ所にこんなにたくさん集まっているのは初めて見た。数が多すぎてちょっと気持ち悪いけど、なんだかかわいいです」と笑みを浮かべた。(平田瑛美)