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【まとめて読む】患者を生きる・眠る「睡眠相後退症候群」

 東京都内の高校1年の女子生徒(16)は、中学時代、部活に塾にと忙しい生活を送る中で朝起きられなくなり、不登校に。昼夜逆転の生活も送りましたが、起立性調節障害、睡眠相(そう)後退症候群という病の治療を経て、高校進学を果たしました。軌跡をたどります。

朝起きられず不登校

 体が「ぐたー」として起きられない――。女子生徒が、風邪をひいたことをきっかけに不登校になったのは、中学2年の秋のことだった。

 予兆は中学2年になる前の春休みにあった。進学塾に通い始め、生活のリズムが大きく変わった。

 バドミントン部の活動を終え、週3日は塾へ。帰宅は午後10時を過ぎることもしばしば。夕食をとり入浴し、宿題をすませると、いつの間にか、時刻は午前0時をまわっていた。

 「そろそろ寝よう」。ベッドに入り、横になっても1時間ほどは脳が覚醒しているのか、眠れない。ベッドに携帯型ゲーム機を持ち込み、ゲームを始めると、すぐに午前2時、3時になった。

 つかの間の眠り。気付くと、朝日がのぼっている。「頭や体が重い……」。だんだんと、朝起きるのがしんどくなった。

 母親(53)から「起きなさい」と声をかけられる回数が増えた。ベッドから引っ張り出されるように起こされることが日常になった。「顔の血色も悪く、豆腐のように真っ白だった」と母は言う。女子生徒は日中にめまいを覚えることもあった。それでも、なんとか午前8時過ぎには登校した。

 中学2年の10月、発熱し、近くの診療所を受診すると風邪と診断された。だが熱は下がらず、約1週間、学校を休んだ。その間に、昼間寝て、夜起きる生活が当たり前になってしまった。

 別の病院で詳しく調べてもらうと、「起立性調節障害」と診断された。自律神経のはたらきのバランスが崩れ、朝起きるのが難しくなるなどの症状が出る。この年代には多い病気という。「疲れもたまっているのでしょう。まずは好きなことをやらせてあげてください」。医師はそう助言をした。

 母は以前、娘から、この病気で「学校に通えなくなった友達が同じ中学にいる」と聞いたことを思い出した。「いろいろな病気があるんだな」とそのときは思ったが、自分の娘が同じ病気になるとは考えもしなかった。

 そして女子生徒は、そのまま学校に行けなくなった。原因は、起立性調節障害だけではなかった。

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 学校に行けなくなったが、医師…

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