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 米国ニューヨークのブロードウェー観劇で定着している、劇場公演の当日券を割引販売する「tkts」の日本版が、東京の渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区渋谷2丁目)と大阪の南海ターミナルビル(大阪市中央区難波5丁目)に誕生した。

 当日と翌日分の券のみに限り、一部定価販売のものもあるが、基本的には2~5割引きで販売する。取り扱いを予定するのは、歌舞伎座や客席が360度回転する「IHIステージアラウンド東京」でのミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の公演など。

 米国では利用者の多い当日券割引だが、日本は劇場がブロードウェーのように密集しておらず分散していること、大々的に割引販売を行うと定価購入した人に不公平感が生じることなどからなかなか定着しなかった。しかし訪日外国人観光客の増加で当日券需要が高まり、航空券やホテルなどで時期によって価格差があることが受け入れられつつある。

 「tkts」とライセンス契約を結んだ運営会社ロングランプランニングの榑松大剛社長は「インバウンドが大きく増えたことで公演の市場も変わった。当日にふらっと訪れるほど観劇を身近な文化にしたい」という。

 興行側の期待も大きい。IHIステージアラウンド東京の加藤雅拡副支配人は「『tkts』は世界で最も有名なチケット店の看板と言える。様々な劇場のチケットを一覧で見てもらうことで、新たな観劇需要が生まれれば」と話す。(加藤勇介)