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 名古屋市立守山東中学校で火のついたたいまつを回す「トーチトワリング」の練習中に男子生徒がやけどを負った事故で、学校が市教育委員会のマニュアルを守っていなかった可能性が高いことがわかった。27日の市議会委員会で、市教委が学校への聞き取り調査の結果を明らかにした。

 事故は7月26日に起き、2年生の男子生徒が校庭で練習中、服の袖に火がついて腕にやけどを負った。今月27日の市議会教育子ども委員会で、市教委の加賀幸一・指導室長は「マニュアルで、灯油はタオルに染み込ませた後、手で絞らなければならない。それが行われていなかったことが事故につながった最大の原因ではないかと考えている」と述べた。また、やけどを負った生徒以外にも、灯油がトーチ棒を伝って手に垂れたと証言した生徒が約10人いたことも明らかにした。ほかにも、生徒が着ていた衣服の素材を確認していなかったり、消火用のバケツがすぐ手の届く場所になかったりしたこともわかった。加賀室長は「学校の危機管理が乏しかったことは否めない。教委としても申し訳ない」と陳謝した。

 市教委が事故を受けて全市立小中高校に調査したところ、やけどや火に触れるといったトーチに関する事故が2017年度は7件、18年度は16件、19年度は14件起きていたという。(浦島千佳)