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 2019年版「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に選ばれた栃木県壬生町の博物館「おもちゃのまちバンダイミュージアム」。アニメやおもちゃだけでなく、発明王トーマス・エジソンのコレクションというもうひとつの顔がある。

 ミュージアムが収蔵するエジソンの発明品は約3千点。2003年に「日本の子どもたちに科学の楽しさを実感してもらい、いつかエジソンのような人が生まれるきっかけになる場を」と米国の弁護士から譲り受けた。このうち約400点が展示されている。

 ミュージアム顧問の金井正雄さん(65)は年間約60回、希望する団体などにエジソンの講演をする。「小さいころのエジソンはいたずらっ子。お皿を割ったり、納屋のわらに火をつけたりしているが、彼にとってはすべて好奇心による実験だった」。落語のような流暢(りゅうちょう)な語り口に思わず引き込まれた。

 生涯に発明した1300件のうち、特に有名な電球の説明では、エジソンが作った瀬戸物のソケットが登場する。ここに最新のLED電球をねじ込むと、ぴったりとはまった。現在も口金のサイズを示す「E26」「E17」のEは、エジソンの規格のEなのだ。100年以上の時を超えて点灯した電球の明かりはいつもよりまぶしく見えた。

 講演のハイライトは、エジソン発明のトースターで焼いた食パンの試食。パンがひっくり返ってきちんと両面が焼けていた。

 金井さんは「これだけのコレクションは日本ではここだけ。子どもたちがエジソンのことを勉強するときはここに来てもらいたい」とPR。ミュージアムには実物大ガンダムの胸像、ルーブル美術館に展示されていた超合金の鉄人28号など約1万点の展示物があるが、エジソンの発明品を見るだけでも夏休み最後の楽しい思い出になりそうだ。

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 おもちゃのまちバンダイミュージアム 栃木県壬生町おもちゃのまち3―6―20。東武宇都宮線おもちゃのまち駅から徒歩約10分、北関東自動車道壬生ICから車で約5分。入館料大人1千円、4歳~中学生600円。エジソン展示のみの場合、大人100円、子ども無料。開館は午前10時~午後4時半。水曜日休館。8月31日までは夏休みをテーマにした落書を壁面に描くことができる「らくがきたんけんたい」のコーナーもある。問い合わせは同ミュージアム(0282・86・2310)へ。(津布楽洋一)