【動画】大雨特別警報が出された佐賀県で冠水などの被害多発=石田一光撮影
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 気象庁は28日午前5時50分、福岡、佐賀、長崎の3県に「大雨特別警報」を発表した。佐賀県では1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が降るなど記録的な豪雨となり、佐賀県武雄市で50代の男性、福岡県八女市で男性がそれぞれ死亡、佐賀市で女性1人が心肺停止となっている。菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、同5時41分に官邸対策室を設置し、関係省庁の局長級による緊急参集チームを招集したと説明した。安倍晋三首相からは、情報提供を的確に行うこと、避難支援に万全を期すこと、被害状況を迅速に把握して人命最優先で取り組むことの指示があったという。

 同8時4分には佐賀県の山口祥義知事から災害派遣要請があり、自衛隊が救助活動を始めているという。

 気象庁によると、対馬海峡付近に停滞する秋雨前線に南から暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部を中心に線状降水帯が発生し、集中豪雨となった。

 1時間雨量は28日未明に佐賀市で110ミリ、佐賀県白石町で109・5ミリ、長崎市で92・5ミリを観測。同日朝までの24時間降雨量は長崎県平戸市で434ミリ、佐賀市で390ミリを観測し、8月の平年雨量の約2倍に達した。

 国土交通省は、佐賀県内を流れる松浦川や牛津川が氾濫(はんらん)したとして、氾濫発生情報を発表した。

 気象庁によると、29日正午までの24時間の予想雨量は九州北部で200ミリ、北陸、東海で150ミリ、関東甲信で120ミリ、中国地方で100ミリ。その後の24時間も九州北部と北陸では100ミリの予想。

 総務省消防庁によると28日正午現在、福岡、佐賀、長崎3県の14市4町1村の計35万5224世帯84万7505人に避難指示が出ている。長崎県によると、県内で46棟が床上・床下浸水し、平戸、松浦両市の計3カ所で崖崩れが発生している。