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 九州北部に大雨をもたらした要因について、気象庁は28日朝の会見で、一帯に停滞する前線に暖かく湿った空気が流れ込み積乱雲が次々と発生、帯状に並んで雨を降らせ続ける「線状降水帯」が発生した、との見方を示した。

 気象庁によると、日本の南にある太平洋高気圧が27日ごろから勢力を強めて北西方向に張り出し、中国大陸から東シナ海、さらに関東に延びる前線が同日夜から28日朝にかけて南下せずにとどまる状況にあった。そこに南から湿った空気が入り、積乱雲が相次ぎ発生。線状降水帯が、とくに28日午前3~5時ごろにかけて長崎から佐賀、福岡各県に生じたという。

 担当者は、今月22~24日ごろに沖縄の南を通過した台風11号の暖かい空気の影響があったうえ、長崎県にある山の連なりに湿った風がぶつかり、上昇気流が生じて積乱雲が発生しやすい状況だった、と説明した。今後については「九州の西の海上から積乱雲が押し寄せ、激しい雨は28日夜にかけて続く恐れもある」としている。(桑原紀彦)