最初期のアウストラロピテクス、ほぼ完全な頭骨見つかる
米山正寛
エチオピア北部で、約380万年前のアナメンシス猿人(アウストラロピテクス・アナメンシス)の化石を、米独などの国際研究チームが発見した。顔がはっきり分かる状態のものは初めてという。英科学誌ネイチャーに29日、論文が発表された。
この猿人はアウストラロピテクス属の中で最初期に出現した種とされている。人類進化の道筋への理解を進める成果だ。
米クリーブランド自然史博物館のヨハネス・ハイレセラシエ博士らのチームは、エチオピア北部のアファール地域にある荒れ地で2016年、猿人のほぼ完全な頭骨を見つけ、犬歯やあご、全体の大きさなどから雄の成人とみられる、アナメンシス猿人のものと判断した。
この猿人の化石はこれまで約…
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