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 インドネシア東部のパプア州と西パプア州で19日ごろから政府に対する抗議デモや暴動が続いている。ジャワ島にある第2の都市スラバヤでパプア出身の学生に対し、兵士が「サル」と暴言を吐いた映像がネットで出回り、反発が広がった。独立運動がある両州では独立を問う住民投票の実施を求める声も上がり、政府は沈静化を図っている。

 パプア州デイアイでは28日、デモが暴動に発展し、地元警察によると、治安部隊との衝突で住民2人、兵士1人が死亡した。

 発端は、独立記念日を翌日に控えた16日、インドネシア国旗の支柱が折れた動画がSNS上で出回ったことだった。関与の疑いがあるとして、スラバヤの学生寮で17日、パプア出身者らが拘束されたが、その際、治安部隊は催涙ガスを発射し、暴言を吐いた。その様子を映した動画が拡散すると、両州で「人種差別だ」と批判が広がった。

 ジャカルタの大統領府前では28日、パプア出身の学生ら100人以上が抗議集会を開き、拳を上げて「パプアの独立を」と訴えた。

 政府は行き過ぎた言動があったと謝罪。ジョコ大統領は「兄弟として互いに尊重し合わねばならない」と訴えた。だが、デモの収束は見通せないのが現状だ。(ジャカルタ=野上英文

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