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 「宇宙よりも遠い場所」と「母をたずねて三千里」を足し合わせたような、ひとりの少女が行方不明の祖父を捜してはるか北極へ旅をする長編アニメ「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」(2015年、仏・デンマーク合作)を見ました。実に素晴らしい。どこまでも広い海のかなたから清らかな風が吹いてくるようで、身が引き締まり心が洗われます。

 監督は、以前本欄でも紹介した「ブレンダンとケルズの秘密」で助監督を務めたレミ・シャイエさん。初長編となる本作は、仏アヌシー国際アニメーション映画祭2015で観客賞、東京アニメアワードフェスティバル2016でグランプリを獲得。そして9月6日から東京・恵比寿の東京都写真美術館で待望の一般公開(順次各地で)。いやめでたい。

 優れた児童文学のようなまっすぐさがありつつ、渋いオッサンやオバサンが脇でいい味出してる奥行きもあって、全年齢向けです。更に、美しい貴族のお嬢様が荒くれ男や荒波に揉(も)まれてりりしい冒険家に成長するところは、日本の美少女アニメのようでありディズニープリンセスのようであり、全方位対応のすぐれもの。本稿ではヒロインの前髪のほつれに着目し、言葉よりも雄弁なそのなびき具合を語ろうと思いますが、その前に物語の説明から。

 19世紀後半のロシア、サンク…

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