[PR]

 イスラエルが周辺国を相次いで越境攻撃し、地域の緊張を高めている。いずれも対立するイランが絡む駐留部隊などを標的にした。ネタニヤフ首相は9月中旬にやり直し総選挙を控えており、イランの脅威を唱えて支持層をまとめつつ、同盟国・米国の後ろ盾も固めたい思惑がありそうだ。(エルサレム=高野遼、テヘラン=杉崎慎弥

 レバノンメディアなどによると、同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラは8月27日、爆発物を積んだ無人機2機が25日に首都ベイルート南郊に飛来し、1機が墜落するなどしたと発表した。

 ヒズボラの指導者ナスララ師はイスラエルの攻撃と断じて報復を示唆。レバノンのアウン大統領も26日、「宣戦布告だ」と述べた。レバノン軍は28日に同国南部でイスラエルの無人機3機を砲撃するなど、緊張が高まっている。

 ヒズボラはシーア派が多いイランの支援を受けている。イランが支えるシリアのアサド政権のため、数千人規模の戦闘員をシリアに派遣しており、イラン、シリアと対立するイスラエルにとっては煙たい存在だ。

 イスラエルの関与が疑われる攻撃は、イランの隣国イラクでもあった。米紙ニューヨーク・タイムズによると、7月にイラクにあるイランの精鋭部隊・革命防衛隊の拠点を空爆。イランがシリアに武器を運ぶための施設を標的にしたという。

 報道が事実なら、イスラエルのイラク攻撃は1981年以来となる。イラクは、イスラエルと同盟関係にある米国が約5200人の米軍を駐留させるのを認めている。一方で、現在はイランとの関係も良好で、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦ではイランの支援も受けてきた。イラク政府が米とイランのはざまで、加害国を名指ししたコメントを避ける一方、親イラン政党は「いくつかの攻撃の背後には間違いなくイスラエルがいる」と指摘。米国に責任があるとも主張している。

 このほか、イスラエルはシリア…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら