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 財務省が29日午前に発表した7月の貿易統計で、7月4日に日本政府が輸出手続きを厳格化した半導体材料など3品目のひとつの化学物質「フッ化水素」の対韓輸出額は、前月比32・6%減の4億97万円だった。数量ベースでは479トンで、同83・7%減だった。フッ化水素の韓国向け輸出額は、過去1年は月5億~7億円で推移している。輸出規制強化措置の対象となる含有濃度30%超の製品がどの程度含まれていたかは不明だが、措置の影響を受けた可能性がある。

 フッ化水素は半導体の洗浄に使われる。猛毒サリンの原料にもなるため、適切な輸出管理が求められる対象品目に指定されている。

 国内企業はフッ化水素を含む3品目を韓国に輸出する際、最大3年分の許可を一度にとることができたが、7月4日以降は輸出契約1件ごとに許可が必要になった。手続きが煩雑になり、許可の取得に最大90日程度かかるため、輸出が滞っている可能性がある。韓国貿易協会によると、韓国のフッ化水素の日本への依存度は4割を超える。

 同じく規制強化対象の「レジスト」と「フッ化ポリイミド」は、他の物質と同じ分類にまとめられていることなどから、輸出額が特定できない。