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(29日、プロ野球 巨人12―4広島)

 ぼうぜんと打球の行方を追うことしかできなかった。広島のエース大瀬良は三回、1点を失ってなお無死一、三塁、4番岡本に初球を完璧に捉えられ、右翼席へ放り込まれた。

 この回、先頭打者を四球で歩かせてから、岡本を含めて6者連続安打を浴びた。ようやく9人目の打者から1アウトを奪ったところで、バッテリーともども交代を告げられた。

 「一発を警戒しすぎてボール先行になった。自分の間合いで投げることが出来なかった」と大瀬良。三回途中10失点KOは、今季最短、最多失点。うつむいたままベンチに引きあげた。

 6・5差を追って東京に乗り込んだ広島。大逆転でのリーグ4連覇のため、首位巨人との直接対決で3連勝したかった。そのために先発ローテーションを組み替えて、通常なら中6日の大瀬良を中5日で巨人戦の3戦目にぶつけた。1戦目は接戦を制し、5年連続でシーズンでの巨人との対戦成績で勝ち越しを決めたが、2戦目に敗れた。優勝が遠のいても、クライマックスシリーズを見据えれば、巨人にとことん苦手意識を植え付けておきたかった。

 実績もあった。大瀬良は今季2度、中5日を経験し、いずれも完投勝利を挙げていた。「本当に情けない。期待されて任されていることは自覚していた。結果を残せず申し訳ない」

 終わってみれば差は7・5に。エース大瀬良での惨敗は、今後に影響を及ぼしそうだ。(藤田絢子)