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 夜間や休日の診察時間外に医療機関にかかる人は、九州や四国で多い――。こんな傾向が、全国健康保険協会の診療報酬明細書(レセプト)の分析で浮かび上がった。時間外診療は割高なため、公的医療保険「協会けんぽ」を運営する同協会は、緊急時以外の受診は控えるよう呼びかける。

 協会けんぽは、中小企業の従業員ら約4千万人が入る公的医療保険。同協会は2016年度のレセプトから医療費の傾向を分析した。

 時間外受診の場合、初診で深夜なら4800円、休日なら2500円などが加算される。こうした加算の多さを全国平均を100として都道府県別に比べると、熊本(145)が最も高く、鹿児島(141)、大分(139)と続いた。九州の全7県と、徳島を除く四国3県で全国平均を超えた。救急搬送の割合は低く、緊急の受診が必要でない場合も多いと同協会はみる。

 風邪の治療に有効でない抗菌薬の処方にも地域差があった。17年度に「急性上気道炎」に処方した割合は全国平均が35・9%だが、最高の奈良は48・9%、最低の福井は26・6%だった。肺炎予防などのために処方することもあるが、同協会は適正化を求めている。(西村圭史)