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大西将太郎の目

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)の過去8大会を振り返れば、2連覇中のニュージーランド(NZ、世界ランク2位)や南アフリカ(4位)、豪州(6位)という南半球のチームが7度制覇している。しかし伝統ある北半球、つまり欧州6カ国対抗の強豪が南半球の優秀なコーチを呼び、「新たな血」を加えて強化を始めているのが最近の傾向。代表例が前日本代表ヘッドコーチの豪州人、エディ・ジョーンズが率いるイングランド(3位)だ。NZの3連覇に注目が集まるが、僕はまず、ここを優勝候補に挙げたい。

 決勝トーナメントを勝ち上がるには失点せず、負けないラグビーに徹することが大事だ。その点でイングランドは最近、NZ出身の防御コーチの下で培った出足鋭いタックルを、試合を通してできるようになったのは大きい。

 あとは「準備力」。初のアジア開催、特に独特の暑さや湿気がある日本での開催だ。日本代表をかつて率いたジョーンズは日本の気候やスタジアムを知り尽くしている。選手の日々の過ごし方や戦術に、万全で臨んでくるだろう。

 防御力、準備や対策という面でみれば、南半球ではあるが南アも有力。もともと防御力が高く、攻撃はPGで確実に3点を積み重ねて手堅い。「1点でも相手より多ければ勝てる」と割り切れるのが特徴だ。

 数える限り、メンバー31人のうち約3分の1が日本でプレー経験がある選手たちだ。司令塔でありPGを狙うキッカー役でもあるポラード、E・ヤンチースの2人はそれぞれNTTドコモ、NTTコムと日本のトップリーグに所属していた。これは大きな利点だ。

■他の優勝候…

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