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 静岡県河津町がバブルの負の遺産に苦しんでいる。開発計画が頓挫した跡地に建設した観光バラ園「河津バガテル公園」の経営不振が続き、民間の力を借りようと指定管理者を公募したが、応募企業が現れなかったのだ。町は企業との個別交渉で引き受け手をなお探していく方針だが、見通しは立っていない。かといって、バラ園をやめるにやめられない事情もある。

 指定管理の条件として町は、年間1500万円を5年間、指定管理料として支払うことなどを提示した。入園料などの収入は企業側に入り、それで利益を上げられれば応募者が出てくれるのではとのもくろみだ。6月に開いた説明会には6グループ8社が参加した。だが、7月末の期限までに応募はゼロだった。

 バガテル公園は、3ヘクタールの敷地に1100種類6千株のバラが植わるフランス風庭園。2001年、町が設置し、第三セクターが運営する観光施設として開園した。当初こそ年間24万人超の入園者があったものの、年々減少。町は経営者を公募するなどさまざまな手を打ったが、歯止めはかからなかった。赤字を減らすため15年には町直営に変更。それでも状況は改善せず、毎年、年3千万円から4千万円の赤字を町が穴埋めしている。年間入場者は4万人台まで落ち込んだ。

 町は不振の原因を「集客のノウ…

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