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 13年ぶりとなる新しい地図記号「自然災害伝承碑」を載せた地図を、国土地理院が刊行した。過去の自然災害の記録や記憶を刻んだ各地の石碑や供養塔を地図上に示すことで、防災意識の向上につなげたいという。四国では、愛媛県大洲市の土砂災害の追悼碑など、香川県以外の3県で計32カ所が登録されている。

 「自然災害伝承碑」の記号が示すのは、過去に起きた土砂災害や洪水、地震、津波がもたらした被害の様子や教訓が記された石碑やモニュメント。地域の被害を後世に伝えようと、被災した場所に建てられていることが多く、四国では南海トラフ地震やその津波の被害に何度も見舞われてきた徳島県(18件)と高知県(13件)に集中している。

 愛媛県内では唯一、大洲市長浜町須沢の「須沢追悼碑」が登録されている。1886(明治19)年9月、台風の襲来で山腹が270メートルにわたって崩壊。人家が流され、39人が亡くなったことが記されている。

 石碑をイメージしてデザインされた「自然災害伝承碑」の記号は、地理院刊行の2万5千分の1の地形図に掲載。ウェブ版でも公開されており、記号をクリックすると碑の画像やそこで起きた災害の情報を確認できる。自治体の申請があれば、今後も追加していくという。(藤井宏太)