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 労使トラブルで営業が一部停止していた東北自動車道上り線の佐野サービスエリア(SA)で30日、約2週間ぶりにレストランの営業が再開した。フードコートも通常の24時間営業に戻った。しかし現場の従業員と経営側の交渉はほとんど進展していない。

 SAを管理する東日本高速道路(ネクスコ東日本)は30日、ホームページで「本日11時からレストランの営業を再開するとともにフードコートにつきましては24時間営業を行うこととなりました」「ご不便・ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫(わ)び申し上げます」と告知を載せた。

 今回の問題はお盆のUターンラッシュのピークが始まる14日未明、SAのレストランとフードコート、売店が突然営業休止し、騒動になった。

 ネクスコ東日本のグループ会社・ネクセリア東日本から業務委託を受け、レストランなどを運営するのは佐野市の会社。関係者によると、取引業者が会社の経営状態を不安視し、SAに商品を納品しないなどの事態が発生。こうした状況に現場の従業員が経営陣と対立し、出社拒否の事態に陥ったという。

 30日現在でも従業員は出社を拒んでいる。従業員側は協議を重ね、労働組合を通じて経営陣との交渉を模索しているが、具体的な解決には至っていない。

 今回の営業再開は、会社側が新たに従業員を雇って踏み切ったとみられる。ネクセリア東日本は取材に対して「労使問題にお答えする立場にはない。お客さまにはご迷惑をおかけした」と回答するにとどまった。 従業員の一人は「求めているのは安心して働ける状況にしてほしいということ。(営業再開は)居場所はもうないということなのか」と話していた。(若井琢水)