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 国内に広く生息するメジロは本来、小笠原群島(東京都)にはいなかった。だが今や「一番多い鳥はメジロでは」と、鳥の研究で小笠原を訪れる国立科学博物館の濱尾章二・脊椎(せきつい)動物研究グループ長は考えている。

 小笠原には1900~10年ころ何者かが持ち込んだとされる。同館の杉田典正・非常勤研究員らは3年前、ミトコンドリアDNAの解析から、伊豆諸島と硫黄列島から来た可能性が高いと報告した。

 外国産植物のギンネム(マメ科)につくアブラムシを食べたり、セイロンベンケイ(ベンケイソウ科)で蜜を吸ったりする姿がよく見られる。濱尾さんは「世界自然遺産の島で、(元々はいない)移入種が移入種に依存して暮らしている」と語る。

 「ハワイではメジロなどの外来種が在来の鳥を減らしていると疑われている」と杉田さん。ただ、小笠原でメジロの生態系影響を実証した研究はまだないようだ。(米山正寛)