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 全国の大学茶道部が金沢に集い、観光客らに茶を振る舞う「全国学生大茶会」が1日、金沢市内の茶室など10カ所で開かれた。

 金沢市に根付く茶の湯文化を広く発信しようと、市などが初めて企画した。金沢市広坂1丁目の松涛庵(しょうとうあん)の茶会では、金沢美術工芸大の茶道部員が緊張した面持ちで、お点前を披露。茶道具や作法について質問を受けると、熱心に説明した。埼玉県から観光で訪れた大越萌さん(34)は「茶席は初めてだったが、学生がやっているということで気軽に参加できた。金沢の文化を感じた」と話した。

 参加大学の部員は、他大学の茶席に無料で入れる。京都市の平安女学院大学茶道部部長の小倉万理恵さん(23)は「大学や流派を超えて交流できる機会は他にない。2席回って、勉強させていただきました」と刺激を受けていた。

 茶会は8月31日と9月1日の2日間で、25大学の学生約280人が参加。訪れた人はのべ約1800人だったという。市文化政策課の新保博之課長(53)は「金沢の茶の湯文化の魅力を、発信力のある大学生に広めてもらえたら」と期待を寄せた。(堀越理菜)