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 江戸時代に「天下の台所」といわれた大阪で、世界に先駆けて始まったコメの先物取引。その伝統を受け継ぎ、8年前に復活した大阪堂島商品取引所(大阪市)での「コメ先物」が存続の危機に立たされている。議論の焦点の一つは、主食のコメを投機の対象にすることの是非。江戸時代にも同じ論争があった。

「先物取引」発祥の地

 大阪市中心部の堂島川沿いに、長さ約3メートルの巨大な米粒のオブジェがある。建築家の安藤忠雄氏がデザインした「一粒の光」。先物取引の発祥の地だというアピールで昨秋、業界団体などが設置した。

 大阪のコメ先物の始まりは、1730年に江戸幕府が公認した堂島米市場にさかのぼる。一帯に並ぶ諸藩の蔵屋敷に集まった年貢米と交換できる「米切手」の現物取引がなされるなか、その時点の価格で将来の売買を約束する先物取引も次第に行われるように。これが本格的な先物市場としての世界の先駆けとされる。

 「この場所から『先物取引』というアイデアが世界中に広がった」。世界最大規模の先物市場、米シカゴ・マーカンタイル取引所グループのレオ・メラメド名誉会長もオブジェの完成式典で祝辞を寄せた。

 1939年に戦時の経済統制で廃止された堂島米市場の流れを受け継ぐのが国内で唯一、コメ先物を扱う現在の堂島取引所だ。政府管理だったコメの流通が自由化されるなか、2011年に必要性を見極めるテスト期間という位置づけの「試験上場」を国から認められ、取引が始まった。

■4度目の「試験…

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