[PR]

 交通事故の鑑識技術を向上させようと、三重県警が2日、「交通鑑識実践塾」を鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキット交通教育センターで開いた。車同士や歩行者との衝突などを再現し、捜査員ら約200人が事故現場の証拠収集や分析について学んだ。

 主に県警の若手交通捜査員が対象だが、貴重な実験の機会とあって青森や大阪など他府県からの参加もあった。シルバーカーとダミー人形の歩行者を車がはねる実験では、路上に残された痕跡の距離を測って衝突した地点を割り出したり、車やシルバーカーの損傷などから衝突の方向を分析したりしていた。

 愛知県警交通捜査課の巡査部長(39)は「実際の事故現場では衝突時の速度などはわからない。今回、どの程度の速度でどれほど衝撃があるのか知り、参考になった」と話した。

 三重県警の青木美清・交通指導課長は「交通事故の記録、痕跡を分析する力を養うことで事故の状況を明らかにし、被害者の泣き寝入りをなくすことができる」と意義を語った。