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 少子化が進むのをよそに、ベビー用品や保育サービスなどの国内市場は右肩上がりを続けている。その中で今、注目を集めているのが、「ベビーテック」と呼ばれるITを活用した製品だ。

 ミルクの温度や赤ちゃんが飲んだ量をスマートフォンで確認できる「スマート哺乳瓶」、子供の体に貼って体温を連続測定できるパッチ型の「ウェアラブル体温計」――。ベビーテックは「ベビー」(赤ちゃん)と「テクノロジー」(技術)を組み合わせた言葉だ。

 関連製品を紹介する専用サイトなどを運営する「パパスマイル」(東京)の永田哲也社長によると、製品の定義は「妊娠・出産期から乳幼児の子育てで使えるアプリや、スマホやネットなどと連動する機器」といい、健康管理から食事、教育など様々な範囲に及ぶ。

 ベビーテックは欧米で先行して盛り上がってきたが、ここ数年は国内でも該当する製品が増加。米国で昨年開催された家電・技術見本市「CES(セス)」でも専用展示室が設置されるなど注目が集まっている。永田氏が今年、国内流通商品を対象に開催した「ベビーテックアワードジャパン」では、ピジョンが昨年8月に発売した、スマホと連動して母乳の保存期限を管理できる搾乳器などが大賞を受賞した。

 市場調査会社の矢野経済研究所によると、ベビー用品・関連サービスの2018年の市場規模は前年比6・2%増の4兆2515億円に伸びる予測だ。待機児童問題の解消に向け、保育サービスが拡充していることや、外国人観光客に日本の粉ミルクや哺乳瓶が人気があることなどが背景にある。ベビーテック自体の市場規模はまだ小さいが今後は大きく伸びそうだ。保育園で園児のお昼寝をセンサーで見守る製品が実用化されるなど、人手不足が深刻な保育現場での採用も進んでいる。(中島嘉克)

 メモ ピジョンの「さく乳器 母乳アシスト 電動プロパーソナル」(税別1万5千円)は無料の専用アプリと連動。搾乳した時間がアプリに自動で記録されるほか、赤ちゃんの身長体重を記録したり、好みの吸引リズムをアプリから追加したりできる。(知っとこ!DATA)