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 政府は3日の閣議で、外務省の金杉憲治・アジア大洋州局長を経済担当の外務審議官に昇格させる人事を決めた。輸出規制の強化や軍事情報包括保護協定(GSOMIA〈ジーソミア〉)の破棄で日韓関係が悪化する中、アジア外交の要が交代することになる。9日付。

 金杉氏は2016年に就任。北朝鮮問題では核問題をめぐる6者協議の首席代表を務めた。拉致問題の解決に向け、安倍晋三首相が前提条件をつけずに日朝首脳会談の実現を目指す中、米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表や韓国の李度勲(イドフン)・朝鮮半島平和交渉本部長と協議を重ねてきた。

 韓国との窓口も担い、GSOMIA破棄をめぐっては8月29日にソウルで韓国外交省の金丁漢(キムジョンハン)・アジア太平洋局長と会談。歴史問題や尖閣問題で関係が悪化していた中国とは、来春に習近平国家主席の国賓としての来日の道筋をつけた。

 後任のアジア大洋州局長には、滝崎成樹南部アジア部長が就く。滝崎氏はアジア大洋州局審議官だった17年、モンゴルで北朝鮮高官と接触している。