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 鹿児島県出水(いずみ)市のアパートで母親の交際相手の男に殴られ、翌日に水死の疑いで死亡した大塚璃愛來(りあら)ちゃん(4)が、以前住んでいた同県薩摩川内市のアパート近くで昨冬、少なくとも3回にわたって保護されていたことがわかった。約3カ月在籍した保育園に15日しか通っていなかったことも判明した。

 璃愛來ちゃんは今春、薩摩川内署に計4回保護され、同署が県の中央児童相談所に2回通告。児相は4月、ネグレクト(育児放棄)と認定していた。この前にも、養育状態に問題があった可能性がある。

 璃愛來ちゃんと母親は薩摩川内市でアパートに住んでいた。隣接する高齢者向けスポーツジムの店長によると、璃愛來ちゃんの3回の保護は昨年12月~今年2月のいずれも夕方。ジムの従業員が、薄着に裸足姿の璃愛來ちゃんを見つけた。

 1回目は警察に通報したが、母親が捜しに来て、警察官の到着前に引き渡した。2回目は自宅のドアに「預かっています」と貼り紙をしたところ、約30分後に母親が迎えに来た。

 3回目は薄手の上着に、下着をつけていない状態だった。看護師の資格を持つ女性従業員が体の傷の有無などを見たが、この時も母親が迎えに来たという。

 一方、璃愛來ちゃんは薩摩川内市で私立保育園に在籍。園長によると、在籍した4月2日~6月20日の間、通園してきたのは計15日にとどまっていた。連絡なく欠席した日も少なくなかったという。

 璃愛來ちゃんをめぐっては、母親の交際相手で出水市の建設作業員、日渡駿容疑者(21)が8月27日夜に璃愛來ちゃんの頭部を殴ったとして、暴行容疑で逮捕された。日渡容疑者は28日夜、璃愛來ちゃんを「風呂場でおぼれた」と病院に連れて行ったが、璃愛來ちゃんは死亡した。県警によると、27、28両日の夜、母親は仕事で外出中で、県警は母親からも任意で事情を聴いた。(城戸康秀、小瀬康太郎)