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 プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)のアンチ・ドーピング調査裁定委員会は3日、ドーピング検査で陽性反応を示したとして、広島のサビエル・バティスタ外野手(27)に、同日から6カ月の出場停止処分を科したと発表した。広島は6年契約の今季3年目のバティスタについて、今後の契約は「未定」とした。プロ野球での薬物違反は今年6月に処分が発表されたオリックスのジョーイ・メネセス以来、7人目。

 同委員会によると、6月上旬に行われた検査でバティスタの尿から禁止物質のホルモン調整薬「クロミフェン」とその代謝物が検出された。その後、予備の検体も陽性だったことが8月16日に広島に通知され、球団は翌17日、1軍選手登録を抹消し、自宅謹慎としていた。

 バティスタは8月21日に行われた弁明の機会で「身に覚えがない。意図的な摂取はない」と述べたという。

 陽性反応を受け、球団はバティスタが当時摂取していた2種類の海外製サプリメントを調査。残っていた1種類からは、「汚染が確認されなかった」という。球団は今後、選手に対するサプリメントの摂取についての注意、対策を行っていく。

 バティスタは球団を通じて、「このような事態を招いてしまい、お詫(わ)び申し上げます。私は禁止物質が自分の成績を上げる助けにはならないと考えているため、今までにステロイドや、成績を上げるために使用されるようなその他の薬品を使用したことは一度もありません」などとコメントを出した。

 バティスタはドミニカ共和国にある広島の自前の野球学校「カープアカデミー」出身の4年目。今季は103試合に出場して打率2割6分9厘、26本塁打、64打点の活躍だった。

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プロ野球での過去のドーピング違反(NPBの発表などによる)

【2007年8月10日 ガトームソン(ソ)】

<使用薬物>薬物使用の痕跡を消す効果のあるフィナステリド

<処分内容>発毛剤として服用していたとして20日間の出場停止、球団に750万円の制裁金

【08年5月26日 ゴンザレス(巨)】

<使用薬物>興奮作用のあるアンフェタミンなど

<処分内容>1年間の出場停止

【08年6月28日 リオス(ヤ)】

<使用薬物>筋肉増強効果のあるハイドロキシスタノゾロール

<処分内容>1年間の出場停止

【11年9月1日 井端(中)】

<使用薬物>炎症抑制作用のあるプレドニゾロンなど

<処分内容>治療目的としての再申請を怠ったとして譴責(けんせき)、球団に300万円の制裁金

【18年8月9日 アマダー(楽)】

〈使用薬物〉利尿作用があり、ドーピング隠しの目的と疑われるクロルタリドンとフロセミド

〈処分内容〉6カ月間の出場停止

【19年6月27日 メネセス(オ)】

〈使用薬物〉筋肉増強作用のある禁止薬物のスタノゾロール

〈処分内容〉1年間の出場停止