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 世界の映画人に影響を与えた黒澤明監督(1910~98)の傑作「七人の侍」(54年)は、静岡県御殿場市がロケ地の一つになった。監督はほかにも多くの作品のロケを同市で行ったほか、市内に富士山を望む別荘も構えるほど、この地が気に入っていた。「巨匠が街に残した足跡を歴史として残したい」と、市民有志の会が活動を始めている。

 会の発起人は茅葺(かやぶ)き屋根職人の峯正也さん(40)。20年ほど前、映画好きの父親から御殿場市で「七人の侍」のロケがあった話を聞き、興味を持った。映画を見て魅せられた。スピルバーグ、ジョージ・ルーカス監督ら海外の多くの映画人からも評価され続けていることを知り、郷土の誇りに感じた。

 市内ではほかにも「椿三十郎」や「影武者」「乱」などのロケが行われた。だが、地元の同世代の友人らと話しても、ほとんどの人が黒澤監督と街のつながりを知らなかった。「このまま歴史を埋もれさせるのはもったいない。40歳を機に何かしたかった」。著名な写真家でJR御殿場駅前でカフェを営む池谷俊一さん(76)が生前の黒澤監督と親交があったことを知り、相談に行った。

 池谷さんの実家はすし屋で、黒…

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